機動装甲Ⅲ
フットペダルを踏みしめる。

同時にアサルトカスタムは凶暴なまでの噴射音を立ててスラスターから青白い炎を上げ、加速!

目の前のソルジャーに襲い掛かる!

「はぁぁあぁぁあぁぁっ!」

ヒートナイフを腰溜めに構え、ただ真っ直ぐに突進する。

最早まともにバランスの取れない真紅郎のソルジャーでは回避もできず。

「!!!!!」

アサルトカスタムのヒートナイフを、右の腰部付近に突き立てられた!

コクピットのある胸部を咄嗟に避けたのは大した反応だった。

だけど、このまま私がナイフを横に薙ぎ払えば結果は同じ。

真紅郎のソルジャーは大爆発を起こし、彼は宇宙の藻屑となる。

しかし。

「!?」

私は次の瞬間、目を見張る。

貫かれたままのソルジャーが、右腕一本でコテツブレードを振り上げていたのだ。


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