機動装甲Ⅲ

真紅郎

大爆発を起こす茜機。

しかしその直前に、機体からコクピットブロックが射出されるのが確認できた。

俺はボロボロになったソルジャーを操り、何とかそのコクピットブロックをキャッチする。

「茜!茜!無事か、おい!」

通信機に怒鳴りつけると。

「な…何で…?…脱出装置は…取り外した筈なのに…」

呆けたような茜の声が聞こえた。

どうやら無事らしい。

安堵の溜息をつく俺。

そこへ。





「脱出装置は私が作動させた。遠隔操作を出来るように改良を施してあったのだ…私の指示でな」




忘れがたい声が、通信機越しに聞こえた。





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