機動装甲Ⅲ
真紅郎
コスモノア級汎用機動母艦グリフォンは、コンロット社討伐任務の為に、本社のある月へと向かっている。
そのまま進めば二日ほどで月に辿り着くであろう航海。
しかしグリフォンは、途中帝重工の宇宙ドックへと立ち寄る事になっていた。
「新型の機体?」
「はい」
俺はたまたま艦内食堂で一緒になった艦橋オペレーターのレノン・マリアーナ少尉からその話を聞いていた。
「国連軍開発部と共同で、次世代型AMの開発をしているそうなんです。その機体がつい先日ロールアウトしたそうなんで、早速グリフォンの討伐任務で実戦投入されるそうなんですぅ」
舌足らずな言葉で説明するレノン。
「型式番号はAM-002、新開発のビーム兵器を装備した高性能機なんだそうですけど、機体の方もそのビーム兵器の方も、コードネームは決まっていないそうですぅ」
そんな重要な情報を、クリフォン乗組員とはいえ民間人の俺にベラベラ話してしまっていいのだろうか。
「あれ?真紅郎さん知らないんですかぁ?」
レノンは顎に人差し指を当てた。
そのまま進めば二日ほどで月に辿り着くであろう航海。
しかしグリフォンは、途中帝重工の宇宙ドックへと立ち寄る事になっていた。
「新型の機体?」
「はい」
俺はたまたま艦内食堂で一緒になった艦橋オペレーターのレノン・マリアーナ少尉からその話を聞いていた。
「国連軍開発部と共同で、次世代型AMの開発をしているそうなんです。その機体がつい先日ロールアウトしたそうなんで、早速グリフォンの討伐任務で実戦投入されるそうなんですぅ」
舌足らずな言葉で説明するレノン。
「型式番号はAM-002、新開発のビーム兵器を装備した高性能機なんだそうですけど、機体の方もそのビーム兵器の方も、コードネームは決まっていないそうですぅ」
そんな重要な情報を、クリフォン乗組員とはいえ民間人の俺にベラベラ話してしまっていいのだろうか。
「あれ?真紅郎さん知らないんですかぁ?」
レノンは顎に人差し指を当てた。