【長編】ホタルの住む森
【SS】月夜のホタル
月よりも美しく、星よりも儚く
淡く輝く小さな光が闇を舞う
消え入りそうな儚さは
まるで君と僕とを繋ぐこのひと時のようで
だからこそ僕は君を抱きしめずにいられない
君を繋ぎ止める事ができるなら
千の愛を囁くこともできるのに
君が望むのは千の言葉より
刹那が永遠になる
たった一つの愛の言葉
だから僕は、君に永遠の愛を誓おう
たとえ明日、君が消えて闇に独り残されようとも
君の愛を知らない人生を生きるくらいなら
たとえ僅かな時間でもいい
共に歩む幸せな時の中で生きることを
僕は迷うことなく選ぼう
++ 月夜のホタル Fin ++