【長編】ホタルの住む森

目の前に花びらが落ちてきた時、君にそれを受け止めないようにあわてて引き寄せてしまった。

驚かせてしまったようだけど、君を勝たせる訳にはいかなかったんだ。

君は僕に何かを告げるつもりだったんだろう?

茜、君には悪いけど、僕は諦めが悪いんだ。

普段執着心がない分だけ一度執着すると僕は絶対に諦めないし固執する。

それでも僕から離れるというなら、君をさらってどこかに監禁してしまうかも知れない。

誰にも見つからない所で、君は僕だけを見つめていればいい。

例え何があっても、僕は君を離さないから。

ストーカーとでも何とでも言え。

それほど僕は茜に溺れているんだ


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