【長編】ホタルの住む森

君を迎えに行くその時こそ、君の全て抱きしめて未来永劫決して離さない。

例えどんなに短くても、ひと時確かに輝いて燃え尽きる事のできる真実の愛がそこにあるのなら、何を恐れる事があるというんだろう。

肉体は滅びても君の魂は永遠に僕と共にある。


ねぇ、茜。覚えておいて


桜はいつか散るものだけど…


その美しさは永遠に人の心に生き続けるんだよ。


君は永遠に散る事無く僕のために咲き続ける満開の桜なんだ。


僕の腕で咲いた桜をたった独りで散華させる気なんて…


僕には無いからね。




++ 桜散華 Fin++




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