【長編】ホタルの住む森
【短】約束の日
ずっと、夢見ていた
いつか普通の女の子のように誰かに恋すること
ずっとずっと、夢見ていた
いつか、大好きな人のお嫁さんになること
どちらも決して叶わない夢だと思っていたのに…
優しく微笑む琥珀色の瞳は、私だけを愛してくれる
卵を温めるように抱きしめるこの腕は、全ての恐れから私を護り、永遠の愛を誓ってくれる
たとえ、共に歩く道がどんなに短くても
明日、別れが来ることがあっても
私たちは決して後悔はしない
久遠の時の流れの中で再び巡り逢い
また愛し合えると信じているから…