鐘の音が響くころ




「これって・・・・?」





中に入っていたのは、長森先輩の黒帯だった。





「先輩・・・・私に黒帯くれた・・・」





そうか・・・香織にとって帯は大切なんだね・・・・





「よかったじゃん?」




由人が香織にそう言った。




「由人くん・・・綾香・・・・ありがとぅぅぅぅ・・・」





香織はうれし泣きなんだろうか。式が始まるまでずっと泣いていた。
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