鐘の音が響くころ
告白を伝えるにはクエを釣るより難しい
体育館はざわつく。
ていうより・・・バレンタインの日の雰囲気みたい・・・
すると、マイクを通し声が聞こえる。
「みなさん!長森です。誰か告白したい人居ませんか?」
「長森先輩ッッ!!」
香織のテンションは最高潮に達する。
「ていうかさ・・・・こんなのやる人いる・・・」
”はいっっ!!!”
いるんかい。
その人は2年生で、陸上部の人だった。
「あ・・同じ部活の先輩・・・」
その先輩はマイクを使い、告白を始めた。
「俺はッッ・・・・1年生の山江 香織ちゃんが好きです!」
香織ッッッッ?!!!!!
香織も、長森先輩も驚いている・・・
「わ・・・私・・・・・?」
長森先輩は嫌々、香織を呼ぶ。
「山江さん・・・・出てきて下さい・・・」
香織はその反応を見てショックを受けつつある。