鐘の音が響くころ
香織は続けた。
「・・・・でも・・・ごめんなさい」
長森先輩は安心した様子。
2年生は肩を落とした。
「そうですか・・・山江さん。ありがとう」
2年生は自分の席に戻った。
そして香織は軽く長森先輩に耳打ちをした。
先輩の顔が赤くなる・・・
香織は席に戻った。
私は香織に聞いた。
「香織、長森先輩に何て言ったの?」
香織は私の耳に小声で言った。
"私には長森先輩しかいないんですよ"