鐘の音が響くころ

自分の本音




ていうか・・・・私は・・・本当に勇気のない奴です。




卒業式で、告白できなかった。



自分の想いをみんなの前で言えなかった。




フラれて、笑いものにされるのが嫌だった。



でも、あの2年生は凄いと思った。




何で、みんなの前で堂々と言えるんだろうか。




本当に・・自分は弱いんだ。




真澄ちゃんにあんなコト言っちゃったけど、本当はそんな威張れるような人間じゃないんだ。私は。




卒業式終了後。




みんな校庭に集まり、卒業生を送り出すことに。



私は香織の隣でぼやいていた。



「あぁ・・・・私は・・・」




「まぁ、しょうがないでしょう??恥ずかしいし・・」



「香織・・・・ぅぅぅぅ・・・」






何泣いてるんだ私は。



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