鐘の音が響くころ


「何で・・・うぁ・・」



泣き崩れてる私を・・救ってくれる薬があればいいのに。


そうしたら、HPが回復してきっともとの姿で由人に会えるのに。


元気に・・・笑顔で・・・


「綾・・・・・」



私に声をかけた人。



「由人・・・・・・?こッこないでよ!」



「心配してんだぞ!!ハァハァ・・走って・・」



「私の気持ち分かってないよ!!」


泣いて・・泣いて。忘れるつもりだったのに・・


「好きだって・・言ったのに!!覚えてないんだね!」


「覚えてるよ!!!話最後まで聞けよ!!」




覚えてるのに・・私のこと無視なんだね。



何でほっといてくれないかなぁ・・・?



「も・・・いいよッ・・・うぁ・・・」



「俺はおまえが好きなんだって!!!!!!」





「え・・・・・?」



時が止まる。




私が・・・・?好き??
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