鐘の音が響くころ




嘘だと思い、ムキになる。


「そんな嘘いらないわよ!!真澄ちゃんでしょ?!」



「真澄なわけないだろ!!友達なんだから!」



真澄ちゃんは由人のこと好きなのに・・・


「気づいてないんだよ・・真澄ちゃんは由人のこと好きなんだよ?」



「あいつ・・・彼氏いるし?」




「は・・・・・・はぁ?!!!」



だって!今日体育館で真澄ちゃん・・


「真澄ちゃん・・だって・・・」



「あいつ・・面白がって冗談言ってたんじゃねぇの?」



何それ・・・私がどんだけ悩んだか知らんのだろう!



由人は私に近づいてきた。


「ごめん・・・」



私は由人の胸にとびこんだ。



「・・・バカァ・・」



神様が私にくれた回復の薬は・・




由人自身だったんだ。
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