永遠に。




そして、あたしは付き合ってることを明梨に言った




「今まで隠してたんだけど……実は優紀と付き合ってるんだ。ずっと前から優紀のことが好きだった。黙っててごめんね。」



…………………



「気付いてたよ。麗が優紀を好きだってことも、付き合ってるってことも。でも、気付いたのは最近だけど...あたしこそごめんね。そのこと知ってたのに麗に相談してた。」




明梨は無理して笑ってた

あたしを困らせないように
でも、分かるよ

今すっごい悲しい顔してる
やっぱ辛いよね

「気付いてたんだ。ホント、隠しててごめんね」

「ごめんね。」それ以外、なんて言ったらいいか分からなかった



でも、このことを通して分かったことがある

嘘は駄目だってこと。

相手のためを思ってついた嘘

逆に相手を傷つけるんだ

あたしが初めから優紀が好きだって言えてたら、明梨はこんな辛い思いしなくてすんだのかもしれない

優紀を傷つけなくてすんだのかもしれない




だから、あたしは

嘘をつかない


そぅ決めた






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