年下君は危険人物
「怖い??」
「怖いって…何が??
それより、なんでこんなに近づいてきてるの??」
「……」
あれ??また黙った??
別に変なこと言ってないよね??
「杏ってさ…」
「なっ何??」
「この家に俺と杏の2人だけなのに、何も危機も雰囲気も感じないわけ??」
危機??なんの危機??
雰囲気??なんの雰囲気??
「別に…」
「杏って…処女??」
処女???
「なにそれ??」
「そこからかよ…」
「へ??」
「いや、じゃあ…初めてってことだな」
初めてって……何が??
「最初だし、優しくしてやるよ」
「えっ……優しくって…―っ!!!」
えっ??えっ??
これは、お姫様抱っこ!?
重くないのかな…
でも、馨君は私を軽々持ちあげると、ベットの上に座らせた。