年下君は危険人物
こんなの嫌だぁ…
離してよ―…
離れてよ―…
キスなんてしないでよ…
私は、馨君のこと好きじゃないのに―……馨君だって…
「……きょ…―っ!!??」
その瞬間…
馨君が離してくれた。
そして――
「……俺とのキスは―」
えっ???………馨君?
「……泣くほど嫌なのかよっ―…」
泣く―…??
私…泣いてる??
―ギシ………ガチャ…
暗闇の中
廊下の明かりで少しだけ、顔が見えた…。
悲しそうに私を見つめる…
馨君の顔だけ―…