年下君は危険人物
あぁぁ…私なに言ってるのかな??
馨君すごく睨まれてるよ。
でも、2人でするより、3人の方が気まずくない気がするし…
「…わかったよ」
あっ…よかった。
「わぁ〜ありがとぉ♪
馨大好きぃ〜」
「抱きつくなっ!!」
ベタベタしながら、馨君の部屋に行った。
って!!!!
私にお礼はないんですか!?
………別にいいけどさぁ…。
「じゃあ、やろぉ〜」
「なぁ……近い」
「これくらい近い方が、馨にすぐ教えてもらえるしぃ♪」
「俺じゃなくてこいつに聞け」
そう言って私を指差した。
嫌な顔をされたんだけど…それよりも私が嫌だったのは―…
名前で呼んでくれない事。
“杏!!”
そう私を呼ぶ声が頭に響く。
もう…2度と名前で呼んでくれないのかな…
そんなの嫌だなぁ。