年下君は危険人物



「ねぇ」

「えっ??はい!!」

「あんたは馨のなんなの??」


私??
……ただの家庭教師だよね??


「かて…「ただの家庭教師」


……―っ!!??

私が言う前に、馨君がさっさと答えた。


「ただの家庭教師??」

「…そうです」

「本当にただの??」

「…はい」

「手は出してないでしょーね!?」


私は出してないよね!?


「…はい」

「ふぅ〜ん
まぁ、年上でしょ??」

「はい…」

「じゃあ、おばさんだしね♪」

おっおばっ!?おばさん!?


「馨は年上は好みじゃないし、馨からは手を出さないだろうけど…」


いや…キスとかされましたけど…


「色目とか使わないでよ!!」

「はい」


色目とか使わないから!!
意味がわからないんですけど!!



「お前やっぱうざい」

「「あっ…」」


超不機嫌!!??


「出てけっ」

「ちょっと!!やだぁぁ〜!!!」


詩帆ちゃん??は、ずるずる引きずられながら、部屋を出て行った。





< 37 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop