年下君は危険人物
「もぉー!」
「ごめん…」
「まぁ…杏がいいならいいよ♪
でも、今日はあたしと、新しく出来たケーキ屋行こうね♪」
今日???
確か…私って今日から行くんじゃなかったっけ???
「ごめん…私、今日から行かなきゃだから…」
「えぇぇぇっ!!!!」
「それより、麻衣は勉強してるの???」
「そっそれは…」
「ほら!!勉強しなさい!!」
「ブゥ〜ッ!!!やだぁぁーっ!!」
やだって…もぉー。
私の目の前でほっぺを膨らましてるのは友達の
松本麻衣[マツモトマイ]
中学が一緒ですごく仲良し
麻衣は受験勉強で忙しいのに、よく私を遊びに誘ってくるからちょっと困る。
ちゃんと合格してほしいから…。
勉強しなきゃって言ってるのに。
はぁー…。
私は
本田杏[ホンダキョウ]
一応、大学も推薦で合格
だから…高3です。
それでちょっと余裕がある私に、先生は頼みごとをしてきた。
それがちょっと大変な内容で…。