年下君は危険人物
2.今日から家庭教師
―放課後
私は先生から貰った地図を見ながら、例の家に向かった。
私が先生に言われたことは…
未だに自分の危機を感じずに、遊んでばかりいる中学3年生の男子に、勉強を教えてやってほしい。と頼まれた。
簡単に言えば家庭教師みたいなものらしいけど…
「私が出来るのかな??」
不安でいっぱいなんだけど…。
あっ!!……ここだ。
例の家は私の予想を越えるくらいの大きい家。
「大きすぎ…」
これなら別に、普通の家庭教師でも、簡単に頼めそうな気がするんだけどなぁ…
確か、親は2人とも仕事で海外。
兄弟は上に兄が1人で…
先生と同い年らしい。
「それなら先生が教えればいいのに…」
あっ、じゃあ…
この家には2人だけで住んでるってこと!?
勿体無いなぁ…。