年下君は危険人物
「2時間…」
「2時間??勉強??」
「違う」
そうじゃない…。
2時間だけでもいいから…
「2時間だけ、俺だけを見て、俺だけを想って―…」
こんな俺…自分でも初めてかも。
女なんて周りにいくらでも居た…
体だけの関係の奴も居たのに…
特別な存在なんて…俺には必要なかったのに…
「何言ってるの??」
「隼人のことは忘れて、この2時間は俺だけを想って」
杏はたぶん隼人のことが、好きだろうな。
でも、自分の気持ちに気づいてないだけだ。
「なんで隼人が出てくるの…??」
「はぁー……」
ちょっとは自分の気持ちに気づけよ……バーカ!
もう…何を言っても無駄なんだろうな…