年下君は危険人物
「どうせすぐに別れるに決まってるだろ!?何十人と付き合ってきた馨と、今まで付き合ったことがない杏が、上手くいくはずないだろ??」
そんなの…そんなのわかってる!!
「でもっ!!」
「でもじゃない!俺は杏が心配なんだよ…」
……―隼人
そんな顔しないでよ。
辛そうな顔しないでよ。
「てか、隼人…お前が言える立場なのかよ?」
「馨君っ!!大丈夫!?」
「うん、こんなの平気だから」
でも…すごく腫れてる…すごく痛そうだよ??
「立場??なんでだよ」
「お前には彼女がいんだろ!?
なのに杏にキスするとか、守るとか、てめぇーは何がしたいんだよ!!」
「…それがどーかしたのか??」
「はっ!?」
「杏が好きなんだよ…」
えっ!!??
「じゃあ、彼女と別れて杏の前に現れろよっ!!!」
やっぱり…彼女が居るんだ。
「浮気行為だぞ!?
お前は俺と違って真面目な野郎なんだろ!?」
「別れることが出来るなら、さっさと別れてるに決まってんだろ!!!!」
「はぁ??」
どういう意味??