年下君は危険人物
「お前らっ!!!」
焦った表情をして入ってきたのは、勿論―…
「多田先生??」
「和樹??」
「受験生なのに、なにやってんだよ!!」
「なんで入ってこれんだよ!?
お前、家の鍵なんか持ってねぇーだろ!?」
家の鍵は閉めたはずなのに…
「僕が居るからだよ〜」
僕???
「げっ!!」
「馨君、誰??」
穏やかな表情でニコニコしてるけど…何者っ!?
「………―俺の兄貴」
兄貴っ!?
お兄さんってこと!!??
全然馨君と似てない!!
真面目そう…。
「初めまして〜
森田暁[モリタサトル]で〜す」
「初めまして…本田杏です!」
「本田さんのことは和樹から、聞いてるよ〜♪馨の家庭教師してくれてるんでしょ??」
「はっはい…一応」
「ありがとうね〜馨はやれば出来る奴だから♪」
……なんか。
超優しいお兄さんなんだね!?
涙出そうだよ、私。
しかも馨君想いだし。