年下君は危険人物
高校に着くと…
「あれ??馨??」
「馨じゃん〜♪」
「黒髪っ!!」
「馨っぽくない〜」
「でも似合う♪」
あっという間に、男子と女子に囲まれちゃってます。
人気者なんだね…
「さっさと中に入ろーぜ」
「そーだな〜」
「だねっ!!」
あっ…行っちゃう…。
「杏」
「ん…なに??」
「俺、頑張るから!」
「…うん、頑張ってね!」
「あぁ…。
なぁ…お願いがあるんだけど」
……ん???
なに??
「キスして」
「えっ!!??」
なに言って…
「してくれた方が頑張れる…」
「………っ」
「駄目??」
そんな顔で言わないでよ…照れるじゃん…
「ってか!!
しちゃうから♪」
「えっ!?…―うわぁ!?」
腕を引っ張られた瞬間…
唇と唇が触れ合った―…