年下君は危険人物


高校に着くと…



「あれ??馨??」

「馨じゃん〜♪」

「黒髪っ!!」

「馨っぽくない〜」

「でも似合う♪」


あっという間に、男子と女子に囲まれちゃってます。

人気者なんだね…


「さっさと中に入ろーぜ」

「そーだな〜」

「だねっ!!」


あっ…行っちゃう…。


「杏」

「ん…なに??」

「俺、頑張るから!」

「…うん、頑張ってね!」

「あぁ…。
なぁ…お願いがあるんだけど」


……ん???
なに??





「キスして」



「えっ!!??」


なに言って…


「してくれた方が頑張れる…」

「………っ」

「駄目??」


そんな顔で言わないでよ…照れるじゃん…


「ってか!!
しちゃうから♪」

「えっ!?…―うわぁ!?」



腕を引っ張られた瞬間…



唇と唇が触れ合った―…






< 91 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop