芸能人に恋をしたⅠ
しばらくして、小野寺さんが、


「はい。分かりました。何となく分かってたんです。振られること。だから、気にしないで下さい。」


泣きそうな笑顔を、小野寺さんは俺に、見せてくれた。


俺は、居たたまれなくなって、小野寺さんの楽屋から出た。


相手に嫌な思いをさせないように、笑顔を見てくれた、小野寺さん。


今まで、告って来た女には、居なかった人だ小野寺さんは。


< 67 / 82 >

この作品をシェア

pagetop