眠り姫が醒める時

「あなたのお父さんは、あなたの物心がついた時くらいに出て行ったわ…」



堪えきれない涙があふれ出ていた…



「理由は…愛する女ができたから…」



『どういうこと?』



「私を愛せなくなったのよ……」



お母さんは見た事もないくらい女の顔をしていた…



耐えられなくなったあたしはそのまま学校へ行ってしまった…











たった一人。




大切なお母さんを置いて…
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