お隣さんの恋愛事情
ミキ姉のでかい体を無理矢理部屋に引きずり込み、興奮した大型犬を落ち着かせるように、恐る恐る背中をさすった。
「…まぁミキ姉、男なんて一人じゃないんだし、星の数ほどいるし!」
男に対してこの台詞はどうかと自分でも思った。でもこの人、自分じゃ女だって思ってるしね…。
「…私ね、いつもこんななのよ…いつも男にフラれる…」
「…そっか…」
「私の何がいけないのかしら…」
「う~ん、う~ん、う~ん」
「そういう時は、相手の男が悪いって慰めなさいよ!」
「…(え、何で私がキレられるんだろ…)」
「はぁ…もう女好きに戻ろうかしら…」
「……はっ!!」
「何よ」
肝心なことを忘れてた!そうだそうだ、ここに来たのは朝子のこと聞きたかったからなんだ!
すっかり忘れてたよ!
てゆーか、今ミキ姉は女好きに戻ろうかとしてるわけで、それは朝子にチャンスがあるというわけで…
うん!いいよ!
我ながらグッドアイディア!←(どのへんが)