お隣さんの恋愛事情



ぐったりとうなだれたミキ姉の肩をしっかり掴み、まっすぐに目を合わせた。



「ミキ姉!やっぱりミキ姉には女が合ってるよ!今現在から幹夫に戻ろう!」



「やっぱりそう思う?」



「うん!ついでに言うと、ミキ姉…じゃなくて幹夫さんには朝子みたいな美人が似合ってる!」



「朝子って…あぁ、あんたの友達の?」



「そう!二人並んだら美男美女カッポーだよ!」



「…」



「ねっ?!」



「……朝子ちゃん…」


「うん!」



「…よりも…」



「ん?」




ドサッと音がして一瞬何が起きたのかわからなくて。

とりあえず背中に床があるし、頭はミキ姉の手で支えられてるし。
てゆーか目の前にはミキ姉のドアップと、その後ろに天井が見える。

明らか押し倒されてるよね私。



はぁっ?!




「み、ミキ姉、これは一体…」



「ん?ミキ姉じゃなくて幹夫なんだけど。」


「いやいやそうでなくて…何故にこの状態なのでしょう…?」




「恭子が俺には女が似合ってるって言ったんじゃん。」



「そ、そうですが…」


「ぶっちゃけさー、朝子ちゃんより恭子のがタイプなんだよね♪」



酔ってるよ!酔ってる酔ってる!

ってやばくねぇか?!



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