お隣さんの恋愛事情



まぁ牛くんは正人にどうにかしてもらおうと決めたところで、ハッと我に返り、慌ててミキ姉の部屋へ走った。
朝子のやつ、ちゃっかり部屋に入って行っちゃったし!



「朝子!!」



バンっとドアを開けると、リビングに駆け込んだ。
するとそこには、困り顔のミキ姉と、ミキ姉にベッタリくっついた朝子の姿。




「朝子!何やってんの!早く私の部屋行くよ!」



「やぁだぁ~!幹夫さんと一緒にいる~!」


「ブリッコしないで早く!」



朝子を引き剥がそうと必死になるも、この女元ヤンのせいか力が強い。その上、ミキ姉にわからないように私を睨む目が、やはり恐ろしい。


チラッとミキ姉に目を向けると、「どうにかしてよ」と目で訴えてくるし。



酔ってるからたち悪いし、ホントにどうしよ。



っと思った時。




「あれ、私の携帯だ。」




グッドタイミング朝子ズ携帯!!

誰か知らないけどありがとう!!



「もしもし?お母さん?!何よいきなり…。は?!うちの前にいる?!ちょ、待って!」



うん、どうやら朝子ママらしいね。
朝子ママ、ナイスだよ!グッ!




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