お隣さんの恋愛事情
もう限界まできていた私は、手で口を押さえイケメンを見上げた。
「はっ、ちょっ待て!ここで吐くなよ?!トイレ!トイレ貸してやっからっ…」
イケメンの言葉に首を横に振るしかできない私は、今度は違った意味で涙目になった。
イケメンは無理矢理私の体を起こし、トイレまで引っ張っていこうとしている。
でも、時既に遅し。
私はその場に吐…。
すみません汚くて。気分悪くさせたらごめんなさい。
で。ちょっとゲロゲロ~な感じになった私を見下ろすイケメンの、大きな溜め息を最後に、私は意識を手放した。
もうね。なんていうか。
グダグだです。
初めてのチューを名前も知らぬ男に奪われ、うっかり入ってしまった名前も知らぬイケメンの部屋で(しかも玄関先の廊下)ゲロゲロしました。
わたくし、24歳独身。
初チューを経験した、ある日の悲惨な1日でございました。