お隣さんの恋愛事情
――――……
朝子との電話が終わり、体のダルさもあってベッドでゴロゴロしていた私。だけど、体の具合はちっとも良くならなくて、やっぱ病院に行くべきだったかな、なんて後悔した。
だけど救急病院にわざわざタクシーまで使って行く気にはならないし(お金もったいないし)、とりあえず風邪薬だけでも買いに行こうと部屋を出た。
マンションを出て徒歩1分の場所に、ドラッグストアがある。
10月下旬にもなれば陽が落ちるのも早くて、今更着替える気にもならず、昨日の夜から着ているグレーのスウェット上下にニット帽を被った。
スウェットの上に黒いジャンパーを引っかけて、キティちゃんの健康サンダルを履いて部屋を出る。
24にもなってこんな格好と思われるでしょうが、私、童顔です。
いつもは悩みの種ではありますが、こういう時は役立ってます。
「…さぶっ…」
外に出た瞬間、冷たい風がピューっと吹き抜けて、もはや若い女のものとは思えないようなクシャミをした。
靴下は毛玉だらけのヌクヌクな水色の靴下。3足千円で購入。しかもよく見たら裏返し。まぁいっか。