お隣さんの恋愛事情
「てゆーかアンタ大丈夫?」
今更おそっ!もっと早く気づこうよ!てか、いい加減寝せてくれよ。帰らせてくれよ!
「あの、私もう自分の部屋帰りますね、いろいろありがとうございました…」
今しかない。
今このピンクで埋め尽くされた、まるでラブホテルのような(入ったことはないが、ドラマで見たことはある)、気が狂いそうになる部屋を出なければ、私はいつ出れるのかわからない。
「でもアンタ一人なんでしょ?大丈夫なの?」
「全ッッッ然大丈夫です!」
あなたとこのピンクルームにいるよりは。
「そう?じゃあ気をつけてね?何かあったら私に言うのよ~」
あなたといたほうが具合が悪くなる一方ですから。
「じゃあ、いろいろありがとうございました…」
イソイソと荷物を持って、オデコに冷えぴたを貼った状態で玄関のドアを開けた。
その時。