お隣さんの恋愛事情
何やらイライラしながら私の隣で貧乏揺すりなんてしちゃってる彼は、私部屋の右隣にあたる部屋の住人で、いわゆるお隣さんってやつです。
見た目はもうキラキラオーラ全開の、イケメン正人(勝手に呼んでいる)でございます。
彼との出会いは思い出したくもない最悪な出会い方ではございましたが、何故かそれ以来お話する間柄になりまして。
まぁそれは、ついこないだの話に遡るわけです。
――――……
その日、私は風邪をひいていて、かんなり弱っておりまして。
そこを、今目の前でイライラしながらも私の部屋を片付けてくれているイケメン正人と、左隣のお隣さんの懸命な看病のおかげで一命をとりとめました。
だけど、ここで問題です。
先ほどは「懸命な看病」と、一応言っておくべきかと思いお話しましたが。
あれが…。
あれが看病とは…。
私はとてもじゃないけれど思えないわけです。
だって。
あぁ…思い出すだけで熱が出ます。