お隣さんの恋愛事情



「あんた可愛いのは可愛いんだから、もっとちゃんとすりゃモテるのに…」



「大丈夫!モテたいと思わないから!」



満面の笑みで答えたつもりが、米粒が朝子が食べてる鯖味噌定食へ飛んだ。



「恭子!」



「ごめんってば!わざとじゃないって!米が勝手に…」



「女はね?!」



いきなり身を乗り出して、そりゃもう鬼のような形相で話しかける朝子にびびった。



「女はね、クリスマスケーキなのよ!」



「あっ、私ケーキ大好き」



「違う!!!」



「へっ?あっ、ケーキ食べ放題行きたいとか?」



「お前はバカか?!」


「まぁ…」



「女はね、24、もしくは25が賞味期限なのよ。」



「?」



「いい?クリスマスケーキなんて、25日過ぎたら売れないの!」



「うん、確かにそうだねぇ。」



「なのにあんたは、未だに処女でっ…」



「言わないでー!!!」



「…とにかくよ。最近じゃ晩婚化が流行っていると言えども、あんたは何一つ努力をしていない。晩婚化が流行ってるって言っても、皆恋愛くらいしてんのよ。」



「うん。」



「あんた、それでいいの?」



「良くないけど~何か~よくわかんないってゆうか~」



「語尾を伸ばすな!」


「はい…」



「合コン!」



「合コン?!」



「今度やるから、あんた少しは気合い入れなさいよ!」



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