お隣さんの恋愛事情



「いや~マジ助かったわ!ありがとな!あの女しつこくてさ、マジ困っ…」



「……もう、いいのよっ。私はいつだってカモンベイビーって言ったでしょ☆」



言いながら正人の頬を可愛いくつついてみる。



「…いや、何がカモンベイビーなんだよ。てか、キモいんだけど。」



「今更照れてんじゃないわよ。合コンだって、私の気持ち確かめたくて、ヤキモチ妬かせたくてやったくせに☆」



「話が全く見えない…」



「だ~か~ら~!早く言えっつってんのよ!」



「だから何を言えっつってんだよ!」



「好きっつって言やぁいいんだよ!」



「ちょ、ちょちょっと待て。」



「何よ。男だろ、さっさと言えよ。お前はタマなしか。」



「お前、女がタマとか言うなよ。」



「だったら言えよ!」


「だから何で俺がお前に好きとか言わなきゃなんねーんだよ。」



「は?」



「いや、こっちが、は?だし。」



< 64 / 121 >

この作品をシェア

pagetop