お隣さんの恋愛事情
―――……
ただいま正人と居酒屋にて焼酎飲んでます。勘違いのオチが鼻毛ってどうよ。
少しでも体を許した(心の中で)私がバカだった。
「マジどんだけ~。」
「こんだけ~。」
「うざ!マジうっざ!」
隣でチビチビビールを飲んでる正人に文句をつけながら、自分の過去を振り返ってみる。
まぁ、そうだよね。
人生そんなもんだよ。
ドラマとか漫画みたいな恋なんて、ありえるはずがない。
大きなため息をつくと、正人がいきなり吹き出した。
「てゆーかさ、ベランダに生ゴミ放置したりさ、干からびてるイカの塩辛がリビングの隅に落ちてる女なんて誰が好きになるかよ。笑」
「悪かったわね。あんたに迷惑かけてないでしょ。」
「いやいや迷惑だね。何度も言うけど、お前んちの生ゴミ、マジありえねぇくらい臭いから。」
「あんた器の小っちゃい男だね…そんなんだから女に逃げられんだよ。」
「男ができてから言えよ。」
グダグダと同じような会話を繰り返せば、時刻はすでに23時。
そろそろ帰るか、と正人が言ったのをキッカケに店を出る。もちろん勘定は正人持ち。