お隣さんの恋愛事情


「誰が勘違いだって?!思わせ振りなあんたが悪いんでしょうが、このヘタレ!」



「はっ、男の経験もねーくせにヘタレ語ってんじゃねぇよ!」



「誰も語ってないでしょ!だいたいね、いつの時代も男の思わせ振りな態度が女を狂わせるのよ!」



「何の話だよ!」



「例えばよ?四谷怪談のお岩さんだって男に人生狂わされた挙げ句、不気味な幽霊呼ばわりじゃない。」



「(何でそんなこと知ってるんだろう…)」



「八百屋のお七だってそうよ、ろくでもない男に引っかけられたせいで…」



「(この女はいつの時代の人間なんだろう…)」



「と・に・か・く!いつの時代も男が全部悪いのよ!」



「…何かよくわかんないんだけど…」



「とりあえず!あんたに女を語る資格はない!」



「誰も語ってねーだろ(てゆーか話が噛み合わない)」



「ふん、バカめが。」


「勘違い女が。」



「鼻クソ!」



「耳クソ!」



「目クソ!」



「………」



「……勝った…フッ…☆」


< 77 / 121 >

この作品をシェア

pagetop