お隣さんの恋愛事情
「誰が勘違いだって?!思わせ振りなあんたが悪いんでしょうが、このヘタレ!」
「はっ、男の経験もねーくせにヘタレ語ってんじゃねぇよ!」
「誰も語ってないでしょ!だいたいね、いつの時代も男の思わせ振りな態度が女を狂わせるのよ!」
「何の話だよ!」
「例えばよ?四谷怪談のお岩さんだって男に人生狂わされた挙げ句、不気味な幽霊呼ばわりじゃない。」
「(何でそんなこと知ってるんだろう…)」
「八百屋のお七だってそうよ、ろくでもない男に引っかけられたせいで…」
「(この女はいつの時代の人間なんだろう…)」
「と・に・か・く!いつの時代も男が全部悪いのよ!」
「…何かよくわかんないんだけど…」
「とりあえず!あんたに女を語る資格はない!」
「誰も語ってねーだろ(てゆーか話が噛み合わない)」
「ふん、バカめが。」
「勘違い女が。」
「鼻クソ!」
「耳クソ!」
「目クソ!」
「………」
「……勝った…フッ…☆」