お隣さんの恋愛事情
ジッとレッサーに見つめられ、何故か焦る俺。何をキョドってんだ俺。やっぱ今日おかしい俺。
「はぁ~。でもよ?バイって言っても、ミキ姉今はオネェじゃん。事態は変わらないよね。」
風邪か?何かレッサーの顔がやけに可愛く見えてきた。そんなことがあるはずないし。
「あぁ~、どうしよ!ねぇ正人!」
うーわ、真剣な顔して俺のこと呼んでるし。何かレッサーの周りだけキラっキラして見えるし。
てか化粧してねーのに目デカいな。クリっクリしてるし。
絶対熱出てるよ、俺。
顔も何か熱いし。
「ちょっと!あんた人の話聞いてんの?」
「違う違う違う違う違う……」
「は?」
「ドキがムネムネなんかしてねー!」
「(ベタすぎだ…あぁ可哀想に…栄養が全部容姿にいって頭には回らなかったんだ…)」
「言っとくけどなぁ!」
「何さ。(顔も赤いな…こりゃ知恵熱か)」
「俺はお前を可愛いとか思わねーし、トキメキメモリアルなんてしねー!」
「…(トキメキメモリアルしたいのかな…)」