お隣さんの恋愛事情
「ラクダ色の下着つけてる女なんかにゃ興味ねー!」
「……あんた!まさか私のパンツ見たの?!」
「おうよ!」
「変態!お嫁にいけない!」
「嫁に行く前に男…」
と、頭がこんがらがっていたその時。
「正人ー!悪いけど今日泊め…」
え…誰…てゆーか………淳?!
「え…てか…えええ?!彼女?!」
「違いますよ!誰が人んちのベランダの下着覗くような変態と!」
「お前下着泥棒だったのか?!そうなのか?!」
「よくも嫁入り前の新品のこの私の下着を!」
「ごめん…ひくわ…」
「ちょっと待て!!」
ベランダ覗き魔どころか下着泥棒にまで発展している俺。すかさず止めますよ。当たり前ですよ。
「俺はお前のラクダ色下着なんて盗んだ覚えはねー!」
「じゃあ何でラクダ色だって知ってんのよ?!」
「テメーがチラリズムさせっからだろ!」
「卑猥だわ!あんたが言うと、セクハラってカタカナ言葉通り越して卑猥よ、ひ・わ・い!」
「誰がオメーみたいなレッサーパンダに欲情するか!」
「あんた人間だけじゃなくてレッサーパンダにまで欲情してんの?!」
「話をずらすな!」
息切れで酸欠。
ポカーンと見てる淳。
もう、いや……。