お隣さんの恋愛事情



―――……



「で。」



「なんだよ。」



「お前マジで下着盗んだのか…?今なら遅くない…警察に行け!出頭しろ!」



「盗んでねーから!」


結局あの後、俺の部屋と間違って入ってきた淳を引き連れ、自分の部屋に戻り、今に至る。

だが、このバカ。

未だに俺が下着を盗んでいると勘違いしっぱなしで、哀れんだような目で見てくる。



「つーかさ、何しに来たのお前。」



「……」



「……」



「……忘れた…えへっ☆」



「お前、ちびまる子ちゃんに出てくる山田くんじゃんよ。」



「仕方ねーだろ、お前が下着泥棒だって衝撃的事実を知っ…」



「黙れ。いい加減面白くない。」



「てかさ!」



「今度は何。」



「き、きき恭子ちゃんってさ、男いんの、かな…」



まさか。

ま・さ・か!



「可愛いな、恭子ちゃん☆俺、一目惚れしちったかも☆」



「マジでか?!」



「うわーもう!そんな見んなって!照れんじゃん♪」



最悪な事態が起きました。



正人くん、


予想外デース。



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