永久の想い-トワノオモイ-
そんな覚めてる自分が嫌いなんだ。作り笑いのアノ人たちよりも。どうしようもない嫌気が差すの。
唯一本音を言えるのは、樹衣の部屋にいるハムスタ-のむぅちゃんだけ。ただただ、樹衣を見返すむぅちゃんを見てると、全てを受け入れてくれる気がするんだ。
「ねぇ…むぅちゃん。樹衣はなんのために生きてるのかなぁ。樹衣は生きてていいの??ねぇ………樹衣は自分が嫌いだよ。こんな冷たい気持ちしか無い樹衣が大嫌い。…どうしよう…もう嫌だよ。全てが嫌だよ。」
カラカラ…って回し車の音が心に染みる。涙が止まらないよ…自分の存在価値が分らないことが、こんなに辛いなんて知らなかった。
手に握られたカッター。刃を出してみて、冷静な自分に助けられて…でもその度に闇に堕ちていくんだ。深い深い闇の底へ…自力でははい上がれないほどの闇の底に。
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