想愛
プロローグ
もしも なんて言葉が私にあったのなら
どんなに幸せだったろう。
もしも、争いがなかったら
もしも、もう一度あの空を見れたなら
もしも、普通の女の子として生きられたなら
もしも、あなたと生きれたなら
兵器として造られた私の身体も
いつかは、誰かに愛されるのかな
こんな汚れた手でも
誰かは握ってくれるのかな
そんな事を夢見てた。
だから、戦争なんてなければと何度も何度も何度も思った。