たまり場
今日もあたしはたまり場へ向かった。

「乾杯~!」

小さな部屋に響き渡る声。

この酒はさっきあたしが、仲良い高校の先輩から貰っ
てきたものだ。

あたしは中学1年だけど、何故か高校生に間違えられる。
初めてこのたまり場に来た時、

「こんにちは!鮎です。」
「鮎ちゃんね~高校どこ?高校何年?」
「あ…あたし中学生なんですけど。」
「まぢで?見えんわ。中学3年?」
「いやまだピチピチの中学1年生です。」
「本当大人っぽいな~。あ誰の紹介やっけ?」
「えと…砂倉ちゃんですっ♪」
「砂倉…砂倉…ああ、高2の!で…アユは、酒、煙草大丈夫なん?」
「酒なら余裕ですけど…煙草は微妙です。これから慣れますから。」

しばらくこんな感じで話していたのは高3の翼。

この家の持ち主は翼で、あたしが初めてきた時も酒や煙草が散らかっていた。


毎日毎日通うようになり、あたしは酒、煙草にもかなり強くなった。

まだ中1なのに…。









< 4 / 89 >

この作品をシェア

pagetop