たまり場
* 涙 *
あたしはその場を立ち去り、医務室へ戻った。

屋上には啓くんただ一人残っていた。

「先生…あたし家で休みます。」

「わかったわ。家に電話…し。」

「あ…あたし自分でします。電話借ります。」

あたしは保健室の受話器を手にとり…ボタンを押した。

電話をした相手は…言うまでもない。



翼。


「…翼っ。あたし…。」
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