たまり場
「もっし~♪砂倉!あたしの顔に合うファンデの色はあ~?」
「いきなり何なよ!鮎はね…濃いめやなあ。あたし店付いてこっかあ?」
「あ…いいや。砂倉今も翼くんちでしょ?」

砂倉に付いてきてもらったら困る。

なぜなら顔に痣があるから。

「わかった。当たり!」
「じゃあな~。」
「ばいばい鮎~。」

砂倉は酔っている様子だった。
翼んちでかなり飲んでるのだろう。

[こらえてきた痛みが爆発するのが…遠い未来じゃないと思っていた。耐えて、耐
えて、耐えてきた痛み。だけど…あたしは暗い暗い道ばかり歩んでたんだなんて
、知らなかったんだよ。]
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