たまり場
翼はあたしにおかゆを差し出してきた。

「鮎食欲無いかもしれないけど…食べなあかんで。」

翼が作ってくれたおかゆ。

翼はスプーンにおかゆを掬って、あたしに食べさせてくれた。

そのおかゆはとてもとても美味しくて…。


あたしは、おかゆを翼に食べさせてもらった後…気付けばまた寝てしまっていた


目を覚まして部屋を見回したが、翼はいなかった。


[ねぇ翼?今まで翼程あたしを愛してくれた人に…出会った事がなかったの。だか
ら涙が止まらなくなっちゃうんだ。家には帰りたくない、翼の家にずっといたい
…口には出さなかったけど、これがあたしの本音だったんだよ。]
< 70 / 89 >

この作品をシェア

pagetop