たまり場
担架の上に横たわり、変わり果てた翼の体。


翼の体は血だらけで…あたしはこれが夢であるようにと願っていた。

再び鳴り響いた救急車の音。

ザワつく人々。

「翼ああっ…。」


ボロボロの体から出た精一杯の声だった。









「…ゆ…あゆ!」

目を覚ましたあたしの目に映ったのは天井。
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