たまり場
あたしに呼びかけていたのは、砂倉や相凛、梨恵だった。

「なんであたしが病院に?」

何であたしが病院の病室のベッドの上で寝ているのか…全く理解できなかった。

「鮎はね…救急車で翼が運ばれた後、倒れたらしいの。覚えてる…?」

思い出したくない現実。



現実を見たのはしっかり頭に残っているけれど…倒れた事は知らなかった。


「…倒れた事は…知らないんだ。」
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