四つの花
序章
一面の焦土が目の前に広がる
全てをなくすほど激しかった
やっと終わったと思った
これで終わった、と
明日からあの日々が帰ってくると信じていた
目の前で君が倒れるまでは・・・
冷たくなっていく身体を必死に抱きしめた
必死に手を握った
顔から血の気が引いていく
わかる
もう、助からない
涙が頬を流れる
自分の無力さが悲しくて
君を失いたくなくて
それをみて君は困ったように笑って
弱々しく、でもしっかりと手を握り返してくれた
涙で滲んだ視界の向こうで君の色を失った唇が動く
そして君のぬくもりは消えた
全てをなくすほど激しかった
やっと終わったと思った
これで終わった、と
明日からあの日々が帰ってくると信じていた
目の前で君が倒れるまでは・・・
冷たくなっていく身体を必死に抱きしめた
必死に手を握った
顔から血の気が引いていく
わかる
もう、助からない
涙が頬を流れる
自分の無力さが悲しくて
君を失いたくなくて
それをみて君は困ったように笑って
弱々しく、でもしっかりと手を握り返してくれた
涙で滲んだ視界の向こうで君の色を失った唇が動く
そして君のぬくもりは消えた