先生の笑顔。
*
「ねぇ、先生-」
仕事を机でやってる先生の横で、
先生にかまってほしくて、話しかける。
真綾は黒板に落書きしたり……。
「…邪魔すんなぁ-」
先生が言う。
分かってるけど-…先生と話したいよぉ…。
「うん...」
先生は、仕事してるんだもん。
遊んでるんじゃない…。
私は先生の仕事が終わるまで、
真綾と落書きして遊んだり…。
「…終わったぁ-!」
大きな、
先生の声がした。
先生は立ち上がって、
出来上がった資料を黒板に張る。
「あら-良かったね-っ」
わざとしらけたように言う。
こうしないと真綾になんか言われるっ。
「えぇ感じやろ」
先生はものすごく笑顔で、
親指立てて、こっちを見る。
幸せそうな、
先生の顔を見て、
私も幸せいっぱいになって、
家まで帰った。